封筒の基本的な種類は、角形封筒、長形封筒、洋形封筒、和封筒の4つです。各種類に応じてサイズや形状が違うため、利用する目的や用途が異なります。

封筒はこれら基本的な種類だけでなく、色や厚さによっても種類が分けられます。また、封筒の加工にも種類が複数存在するため、「どの封筒を選べばいいかわからない」と悩んでしまう方もいるでしょう。

そこで今回は、封筒の基本的な種類、色と用途、加工の種類を詳しく解説します。封筒の選択で迷っている方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。

封筒の基本的な種類

封筒は、手紙や書類、小物などを入れて送るための紙製の袋です。封筒にはさまざまな種類やデザインがあり、目的や内容物に応じて選択できます。まずは、封筒の基本的な種類である以下の4つを解説します。

  1. 角形封筒
  2. 長形封筒
  3. 洋形封筒
  4. 和封筒

それぞれの特徴や用途について、詳しく見ていきましょう。

角形封筒

角形封筒とは、四角い形状の封筒のことを指します。正方形に近い形をしており、お祝い事の手紙や招待状、ファイルなどを入れる際に適しています。以下のように、複数のサイズがあるのも特徴です。

封筒規格 サイズ 紙のサイズ

角0

287mm×382mm

B4

角1

270mm×382mm

B4

角2

240mm×332mm

A4

角20

229mm×324mm

A4

角3

216mm×277mm

B5

角4

197mm×267mm

B5

角5

190mm×240mm

A5

角6

162mm×229mm

A5

角7

142mm×205mm

B6

角8

119mm×197mm

給与明細など

紙のサイズに合わせて封筒規格を選ぶことが大切です。適切なサイズの封筒を選べば、A4やB5サイズの書類や手紙を折らずに封入できます。色や模様、厚さもバリエーション豊富で、用途や目的に応じて選ぶことが可能です。

長形封筒

長形封筒は、その名前の通り長方形の形状をしている封筒です。一般的な手紙や請求書、書類を送る際によく使用されます。

この長形封筒は、書類を折りたたんで封入しやすいよう、定型化されているのが特徴です。角形封筒と同様に、以下のようにさまざまなサイズが存在します。

封筒規格

サイズ

紙のサイズ

長形1号

142mm×332mm

B5横三つ折り

長形2号

119mm×277mm

A4横三つ折り

長形3号

120mm×235mm

A4横三つ折り

長形4号

90mm×205mm

B5横三つ折り

長形5号

90mm×185mm

A7

長形8号

119mm×197mm

A6

長形13号

105mm×235mm

A7

長形14号

95mm×217mm

A7

長形30号

92mm×235mm

A7

長形40号

90mm×225mm

A7

ビジネスの場面や公共機関からの通知など、幅広いシーンで使用されています。なお、ほとんどのサイズは定形郵便物として発送することが可能です。

洋形封筒

洋形封筒とは、長方形の形状を持つ封筒のことを指します。主な特徴は、封筒の長いほうに封入口がある点です。

海外ではこのタイプの封筒が一般利用されているため、洋形封筒という名称で呼ばれています。主にビジネス文書や請求書、通知などを送る際に使用されます。

封筒規格

サイズ

紙のサイズ

洋形0号

197mm×136mm

A4横三つ折り

洋形1号

176mm×120mm

A5二つ折り

洋形2号

162mm×114mm

A5二つ折り

洋形3号

148mm×98mm

B5四つ折り

洋形4号

235mm×105mm

A4横三つ折り

洋形5号

217mm×95mm

A5縦二つ折り

洋形6号

190mm×98mm

B5横三つ折り

洋形7号

165mm×92mm

A5横三つ折り

洋形8号

120mm×235mm

A6

和封筒

和封筒は、日本独特の伝統的な封筒です。角形封筒や長形封筒とは異なり、日本の伝統的な文化や風習に合わせてデザインされています。

短い辺が封入口になっている縦長の封筒で、年賀状や暑中見舞い、寒中見舞いなど、季節の挨拶状を送る際によく使用されます。厚さや材質はさまざまで、高級感のあるものからシンプルなものまで、さまざまな種類から選んで使うことが可能です。

封筒の色と用途

封筒の色は、その用途やシーンに応じて選ばれます。用途や内容に合わせて封筒の色を選ぶことで、相手に適切な印象を与えることができます。

白無地の和封筒

白無地の和封筒は、シンプルな白色で作られた伝統的な封筒です。主に年賀状や挨拶状、履歴書など、正式な場面で使用されるケースが一般的です。

和風のデザインや繊細な模様と相まって、格式を保ちつつ、落ち着いた印象を与えられます。相手への気配りや敬意を伝える際にも有効です。

白無地の洋封筒

白無地の洋封筒も白無地の和封筒と同じく、正式な場面でよく使用されます。例えば、ビジネスシーンや面接で履歴書を送るとき、結婚式の案内状を送るシーンなどが挙げられます。相手にかしこまった印象を与えるため、普段使いにはあまり適していません。

茶封筒(クラフト封筒)

茶封筒(クラフト封筒)は、茶色クラフト紙を使用した封筒です。耐久性に優れ、破れにくく、比較的安価で購入できる点が特徴です。

そのシンプルなデザインは汎用性が高く、ビジネスシーンでの書類送付や、商品の発送など、多目的で使用できます。特に理由がなければ、茶封筒(クラフト封筒)を選ぶようにしましょう。

カラー封筒

カラー封筒は、さまざまな色が展開されているカラフルな封筒です。赤や青、黄色など、バラエティに富んだ色彩があり、特定のイベントやキャンペーン、祝い事など、特定の目的に合わせて使用できます。

特定のメッセージを伝えたいときや、印象を強く残したいときに有効です。ビジネスシーンで使用する場合は、淡い色合いのカラー封筒を選びましょう。

封筒の厚さ|単位や目安

送付する内容や目的に合わせて封筒の厚さを選択します。薄い封筒は中身が透けやすいですが、その分封筒の価格が比較的安価です。一方で、厚い封筒は高級感があり、内容物をしっかり保護してくれます。

このように封筒の厚さに応じて特徴が異なるため、用途や目的に合わせて選ぶことが大切です。以下、封筒の厚さで重要となるポイントを解説していきます。

厚さ・重さの単位

封筒の厚さや重さは「g/m²」という単位で表します。これは「坪量」と呼ばれるもので、1平方メートルあたりの紙の重さを意味します。

例えば、80g/m²という表記の場合、1平方メートルあたりの紙の重さは80グラムです。この単位を理解することで、封筒の耐久性や質感をある程度予測できます。

厚さの目安

一般的な封筒の厚さは「70g/m²〜120g/m²」です。封筒の厚さを選ぶ際は、以下3つの目安を参考にしてください。

▼封筒の厚さにおける3つの目安

  • 薄手(60-80g/m²):チラシや軽い文書に適切
  • 中間(80-100g/m²):一般的な書類や写真などの送付に適切
  • 厚手(100g/m²以上):重い資料やカタログ、小物を送付するときに適切

薄手の封筒は軽いため、郵便料金を抑えられます。しかし、中身が透ける、破れやすい、安っぽく見えるなどの難点があります。

一方で、厚手の封筒はその反対に、破れにくく高級感がある点が特徴です。ただし、封筒自体の価格や郵便料金が高くなりやすいという難点があります。

二重封筒

二重封筒とは、二枚の紙を重ねて作られる封筒のことです。外側と内側の2層構造になっており、耐久性や破れにくさが向上します。

特に重要な文書や、破損を防ぎたい物を送る際におすすめです。二重封筒にも和封筒と洋封筒が存在し、利用用途がそれぞれで異なります。

封筒の加工の種類

封筒の加工は、使用目的や機能性を向上させるために行われます。さまざまな加工方法が存在し、それぞれの加工に応じて特長や用途が異なります。本項では、一般的に知られる加工の種類とその特徴について解説します。

口糊・テープ加工

口糊・テープ加工とは、封筒の封入口に粘着剤やテープを施す加工方法のことです。口糊加工は、湿らせることで粘着する特性を持ち、伝統的な方法として多くの封筒に採用されています。

一方でテープ加工は、剥がして使用するテープタイプの加工です。これにより、手軽に封入口を塞ぐことができ、湿らせる手間を省けます。

窓加工

窓加工は、封筒の一部に透明なフィルム窓を設ける加工です。主に宛先やロゴ、文書の一部を見せるために使用されます。

ビジネスシーンでの送付物や、明細書、請求書など、中身の一部を確認しながら受け取ることを想定した場面で有効です。封筒に窓が付いている分、通常の封筒に比べてデザイン性が高くなります。

マチ付加工

マチ付加工とは、封筒の側面に折り目を加え、立体的な形状を持たせる加工方法のことです。この加工により、封筒内に厚みのある物を入れることができ、一般的な封筒よりも大量の内容物を収納することが可能になります。カタログや小冊子、商品サンプルを同封する際に活用されます。

抜き加工

抜き加工とは、封筒の一部をカットし、独特な形状やデザインを施す加工のことです。封筒が持つ独自性が増し、相手に強い印象を与えられます。ブランディングやマーケティングの一環として、企業やイベントの封筒によく用いられます。

シート・折り加工

封筒に複数の折り線を加え、畳むことができる形状にする加工をシート・折り加工と言います。この加工を施した封筒は、保存スペースを取らないという特徴があります。通常の配布物や資料を効率的に梱包、発送したいときに選ばれる加工方法です。

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まとめ

本記事では、封筒の基本的な種類、色と用途、加工の種類を解説しました

封筒の基本的な種類は、角形封筒、長形封筒、洋形封筒、和封筒の4つです。そのほか、白無地、茶封筒(クラフト封筒)、カラー封筒など色によって種類が分かれており、それぞれ利用用途や目的が異なります。

封筒の種類だけでなく加工の種類も多岐にわたるため、それらが封筒のカスタマイズの幅を広げています。これら封筒や加工の特徴を知ることで、自分好みの封筒の作成に繋げられるでしょう。「どのようにデザインすればいいかわからない」という方は、「封筒・紙袋通販.com」の利用をご検討ください。封筒印刷のプロフェッショナルが全面的にサポートいたします。