ターゲットの消費者に対して企業ができるアプローチの組み合わせ
かつて、マーケティングの世界では4Pという考え方が主流でした。製品(商品)、価格、プロモーション、流通の4つで顧客の支持を得ようとする姿勢です。
しかし、今の時代に成功しているのは、この4Pから4Cへの転換ができた会社です。4Cとは、顧客ソリューション、顧客コスト、利便性、コミュニケーションのこと。つまり、商品中心から、顧客中心への考え方への転換です。
マッカーシーの4P | ロバート・ローターボーンの4C |
企業視点に立った4P(かつての考え方) | 顧客視点に立った4C(現在の考え方) |
何を売るか? | 何が求められているか? |
製品(商品) | 顧客への価値・ソリューション |
Product | Customer Value・Solution |
・商品のジャンル ・商品の品質 ・ブランド、特徴 ・パッケージ |
・顧客ニーズの変化 ・市場の変動 ・売れ筋商品の動向 ・社会の変化 |
いくらで売るか? | どの程度のコストに理解を得るのか? |
価格 | 顧客コスト |
Price | Customer Cost |
・標準価格 ・割引価格 ・支払方法(一括?分割?) ・支払条件(定額制?従量制?)など |
・価格の設定 ・支払方法、条件 ・商品の仕様(使い切り?補充できる?) ・初期費用とオプション価格 |
どのように告知して売るか? | どんなコミュニケーションをするのか? |
プロモーション | コミュニケーション |
Promotion | Communication |
・宣伝、広告 ・イベント ・販売方法(店頭?通信?) ・広報活動 |
・宣伝、広告、広報活動 ・イベント ・販売方法(店頭?通信?) ・ニーズのヒアリング ・商品のアフターケア ・買った後の関係維持 |
どのように届けるのか? | どんな便利さを提供するのか? |
流通 | 利便性 |
Place | Convenience |
・流通業者 ・販売地域 ・在庫の量 ・商品の陳列場所 |
・買いやすさ ・パッケージの開けやすさ ・パッケージの捨てやすさ ・商品の使いやすさ ・継続使用のしやすさ |
(+人財力) (+政策、世論) |
(+継続的サービス) |
(+Person & Personality) (+Politics、Public Opinion) |
(+Continuous Service) |
ニーズに応えるといっても、「商品でニーズを満たそう」と考えてしまうと、なかなかうまくいきません。「ニーズが満たされた状態」のさらにその一歩先を提示するから、顧客が飛びつくのです。