「オーダーメイドで封筒を作りたいけれど、封筒の色にそれぞれ意味があるのか気になる。」
「封筒に用いる色は決まりやマナーがあるのだろうか。送り先に失礼な色の選択にならないか心配だ。」
このように、封筒をオーダーメイドで制作する場合に必ずと言ってもいいほど選択を迫られるのが封筒の色です。
実際、色の選択の仕方についてご存知ない方もいらっしゃると思います。
今回は、封筒の白と茶色が使われる場面と、その他の色が使われる状況をご説明します。
Contents
□白封筒が使われる場面
白封筒は主に応募書類を送る際に使います。
応募書類を入れる封筒には「履歴書在中」や「応募書類在中」と朱書きする必要があります。
これらの文字は朱書きするため、白い紙に書いた方がきれいに写るのです。
視覚的な観点から白い封筒を良しとし、さらに白の方が上品さを演出してくれるという考えもあります。
送り先へのイメージアップが見込めるため、絶対に勝ち取りたい内定や審査の書類はきちんと白い封筒で送付しましょう。
他の場面では、お祝い時の手紙やお礼の手紙、仕事で必要な領収書や請求書といった書類を送る際に使います。
□茶封筒が使われる場面
白封筒を使う必要があったエントリーシートや会社の請求書、領収書等の重要書類以外は茶封筒で送りましょう。
近年、メルカリ・アマゾン・ヤフーオークションといったネット通販やフリマアプリでのやり取りに送付がよく必要になります。
このときに茶封筒を使います。
茶封筒は白封筒に比べ、サイズ展開が広いのはこのような用途もあるからです。
A4、A5、B5、B6と様々な商品があります。
書類によってサイズが指定されている場合もあるので注意しましょう。
普通の手紙や簡易的な書類を送る際にも使えます。
□白色、茶色以外の封筒が使用される場面
これは一例であり、必ずしもその用途でしか使えないわけではありません。
今まで知らなかった使われ方があるかもしれないので、確かめてみてください。
*黄色の封筒
2016年の年金法改定に即して黄色の封筒が使用されたケースがあります。
この改定で年金を受け取れる条件である受給資格期間が25年から10年に変更されました。
このとき、そのお知らせとして、新たな受給者に黄色の封筒が送付されました。
その中の書類は、年金請求書のため分かりやすく色分けされたのだと思われます。
*赤色の封筒
税金滞納者への差押えといった滞納処分の最終段階に使われるのが赤い封筒です。
赤色という危険信号や非常事態を思わせる色で受け取った人に危機感を察知してもらえます。
色の持つイメージは人の心理に影響を与えるのです。
税金滞納者への注意喚起には白の封筒を用います。
そして、それでも対応が確認できなかった場合、警告を意味する赤色の封筒が送られます。
おそらく管理する側も段階によって色分けすることで税金滞納者のレベルに合わせて資料送付を行えるため、楽に管理できるのだと思います。
*青色の封筒
スタッフとしてコミックマーケットに参加した人が手に入れることのできる封筒に使われます。
一般客には、ピンク色の封筒を配ることで差別化を図っています。
どうして色分けをしているのかというと、スタッフとして働いた方がもらえる青色の封筒は、次回のコミックマーケットの参加者を決める抽選に役立つためです。
青の封筒をもつ人は当選確率が9割になるとされています。
□会社のイメージによって色を決める
受け取り主が企業のイメージを持ちやすくするため、企業用の封筒を作る際に封筒の色を決めてしまうという作戦があります。
例えば、地球にやさしい施策に定評がある企業が顧客に自社を覚えてもらいたいとします。
この場合、自然を連想させる緑をモチーフにした封筒を作ると良いでしょう。
ライトグリーンの紙に濃いグリーンで文字や模様を入れることで環境にやさしくという企業理念が封筒で演出できるかもしれません。
封筒はダイレクトメールや資料送付に欠かせないツールです。
毎回、同じ企業イメージをデザインした封筒を使うと他者との差別化や個性の表現ができます。
今回は、緑を例に挙げましたが、目がチカチカするような色さえ選ばなければ、企業の出したいイメージによって好きな色を選べます。
最近では封筒の記事に様々な色や素材が用意できるため、オリジナルの封筒が作れると思います。
□まとめ
この記事では、封筒の色別での用途を説明しました。
さらに、企業がオリジナルの封筒を作る場合にどういったことを考慮に入れつつ封筒の色選びをすればよいかを具体例を交えてご紹介しました。
色によって人の心理に与える影響は異なるので、封筒の色選びは慎重に行うと良いようですね。
今後、封筒の色をどうしようかとお悩みになられた場合は、この記事を参考に選択してみてください。
基本的なルールはありますが、規定のない場合は、ご自身のニーズに合わせて封筒の色を決め、素敵な封筒をオーダーメイドしてはいかがでしょうか。