郵便物を送るときにどのくらいの金額分の切手を貼っていいかわからず、困ったことはないでしょうか?
また切手にもいろいろな種類があるため、どの切手を貼ればいいか迷うこともあるでしょう。
本記事では切手の選び方のポイントや、イベントやシチュエーションに合わせた切手の選び方を紹介します。
合わせて速達や書留などのオプションサービスを利用する際の追加料金、切手を貼るときの正しいマナーについても紹介するので参考にしてください。
□切手の選び方のポイント
切手選びのポイントは主に「郵送物の重量」と「送る方法に合わせること」の2つです。
重量で選ぶ場合は定形郵便、定形外郵便、植物種子等郵便物で料金が異なります。
送る方法によっても料金が変わるので注意してください。
また、郵便物にオプションをつける場合も重さや選ぶ内容によって料金が異なるでしょう。「重量」と「送る方法に合わせる」切手の選び方のポイントについてそれぞれ詳しく紹介していきます。
*重量に合わせる
定形郵便、定形外郵便、植物種子等郵便はそれぞれ重さによって料金が異なります。
また、定形外郵便は規格内か規格外かでも料金は変わります。
切手を選ぶ際はどの方法で送るかを確認してから重さをはかり、送る郵便の規定に従って切手を選びましょう。
定形郵便
定形郵便とは横幅9〜12cm以内、縦幅14〜23.5cm以内で厚みが1cm以内、重さが50g以内と規定され、そのすべての規定を満たしたものを指します。
定形郵便は25g以内と50g以内で料金が変わります。
また、定形郵便は50g以上のものは送れないため、重さ以外の規定が定形郵便の条件を満たしていても重さが50g以上になる場合は、定形外郵便の料金になるので気をつけましょう。
定形郵便の重さごとの料金は以下の表のとおりです。
重さ | 料金 |
25kg | 84円 |
50kg以内 | 94円 |
定形外郵便(規格内)
定形郵便の規格に収まらなかったものは定形外郵便になります。
定形外郵便の中には横幅25cm、縦幅34cm、厚み3cmの郵便物で重さ1kg以内に収まるものを規格内として扱います。
重さ1kgを超えると規格外として扱われ、料金が変わるので気をつけましょう。
定形外郵便(規格内)の重さごとの料金は以下のとおりです。
重さ | 料金 |
50g以内 | 120円 |
100g以内 | 140円 |
150g以内 | 210円 |
250g以内 | 250円 |
500g以内 | 390円 |
1kg以内 | 580円 |
2kg以内・4kg以内 | 取り扱いなし |
定形外郵便(規格外)
定形外郵便(規格外)は縦が60cm以内かつ、縦・横・厚みの合計が90cm以内で重さ4kg以内のものを指します。
定形外郵便(規格内)のサイズでも重さが1kgを超えると規格外の料金になるので気をつけましょう。
また、規定のサイズ内であっても重さが4kgを超える場合は定形外(規格外)で送れません。その場合は、他の方法で送る必要があります。
定形外郵便(規格外)の重さごとの料金は以下の表のとおりです。
重さ | 料金 |
50g以内 | 200円 |
100g以内 | 220円 |
150g以内 | 300円 |
250g以内 | 350円 |
500g以内 | 510円 |
1kg以内 | 710円 |
2kg以内 | 1,040円 |
4kg以内 | 1,350円 |
植物種子等郵便物
植物種子等郵便物とは第四種郵便物に該当するもので、植物種子・苗・苗木・茎・根など、栽植のために使うものをいいます。
植物種子等郵便物で送れるのは、栽培を目的としたものに限られています。
同じ植物であっても観賞植物や食用の植物はもちろん、ドライフラワーや押し花、リースなどは送れません。
また、栽培を目的として植物でも1kgを超えるものは送れないので気を付けてください。
重さ | 料金 |
50g以内 | 73円 |
75g以内 | 110円 |
100g以内 | 130円 |
150g以内 | 170円 |
200g以内 | 210円 |
300g以内 | 240円 |
400g以内 | 290円 |
100gごとに増加 ※上限1kg以内 |
+52円 |
*送る方法に合わせる
郵便物を送る方法には定形郵便と定形外郵便、植物種子等郵便物のほかにもミニレターやレターパック、スマートレター、第三種郵便物などさまざまな方法があります。
送る方法によって料金は異なりますし、同じ送る方法でも重さによって料金が変わる場合があります。
郵便物を送る方法ごとの重さの規定と料金は以下の表のとおりです。
送る方法 | 重さの規定 | 料金 | 備考 |
ミニレター (郵便書簡) |
25g以内 | 63円 | – |
レターパックライト (交付記録郵便としない特定封筒郵便物) |
4kg以内 | 370円 | 厚さ3cm以内 |
レターパックプラス (交付記録郵便とする特定封筒郵便物) |
4kg以内 | 520円 | 交付記録郵便のオプションサービス料金込 |
スマートレター (小型特定封筒を使用する郵便物) |
1kg以内 | 180円 | 厚さは2cm以内 |
通常はがき | 2g~6g | 63円 | – |
往復はがき | 4g~12g | 126円 | – |
以下①②③を含まない第三種郵便物 | 50g以内 | 63円 | さらに50gごとに+8円、上限1kg以内 |
①毎月3回以上発行する新聞紙1部または1日分を内容とし、発行人または売りさばき人から差し出されるもの | 50g以内 | 42円 | さらに50gごとに+6円、上限1kg以内 |
②心身障がい者団体の発行する定期刊行物を内容とし、発行人から差し出される毎月3回以上発行する新聞紙 | 50g以内 | 8円 | さらに50gごとに+3円、上限1kg以内 |
③心身障がい者団体の発行する定期刊行物を内容とし、発行人から差し出されるその他のもの | 50g以内 | 15円 | さらに50gごとに+5円、上限1kg以内 |
通信教育用郵便物 | 100g以内 | 15円 | さらに100gごとに+10円、上限1kg(教科用の図書を内容をするものは3kg)以内 |
点字郵便物・特定録音物等郵便物 | 3kg以内 | 無料 | 交付記録郵便のオプションサービス料金込 |
学術刊行物郵便物 | 100kg以内 | 37円 | さらに100gごとに+26円、上限1kg以内 |
*オプションサービス①速達を利用する
速達を利用すると通常よりも早く郵便物を届けてもらえます。
速達は縦長の郵便物なら表面の右上部に、横長の郵便物なら右側部に赤い線を表示し、追加料金を支払うことで利用可能です。
速達を利用して郵便物を出す場合は郵便局の窓口に差し出すか、ポストに投函します。
速達を利用する場合は、通常の料金に対して郵便物の重さによって料金が加算されます。
重さごとの追加料金は以下の表のとおりです。
重量 | 料金(基本料金に加算) |
250g以内 | +260円 |
1kg以内 | +350円 |
4kg以内 | +600円 |
*オプションサービス②書留を利用する
書留は引き受けから配達までの送達過程が記録され、万が一、郵便物が壊れたり届かなかったりした場合に損害賠償請求ができるオプションサービスです。
追跡番号を割り振って記録するため、郵便局の窓口のみで利用できます。
書留には「現金書留」「一般書留」「簡易書留」の3種類があり、それぞれ損害賠償額が異なります。
書留の種類によって追加料金も異なり、通常の郵送料金にそれぞれの書留に決められた料金を加算すれば利用可能です。
書留の種類ごとの料金と、損害要賠償額は以下の表のとおりです。
種類 | 料金(基本料金に加算) | 備考 |
現金書留 | +480円 | ・損害要償額1万円まで ・5,000円ごとに+11円 ・上限50万円 |
一般書留 | +480円 | ・損害要償額10万円まで ・5万円ごとに+23円 ・上限500万円 |
簡易書留 | +350円 | ・損害要償額5万円まで |
*オプションサービス③特定記録を利用する
特定記録とは、郵便物の引き受けを記録するサービスです。
郵便物を差し出した記録を残したいときにおすすめのオプションで、インターネット上で配達状況が確認できます。
ただし、特定記録郵便は受取人の郵便受けに投函され、受取人の受領印がないため配達は記録されません。
特定記録を利用するには郵便局にある「書留・特定記録郵便物等差出票」に必要事項を記入して、窓口で通常の郵送料金に160円加算した料金を支払えば利用できます。
郵便物の重さや種類によって、加算される料金が変わることはありません。
□イベントやシチュエーションに合わせた切手の選び方
切手には普通切手のほかに、おめでたい行事に使われる「慶事用切手」や、ふるさと振興の目的で作られた「ふるさと切手」があります。
それ以外にも「特殊切手」と呼ばれる季節ごとに変わるデザインのものやさまざまなシリーズものの切手があります。
そのため、イベントやシチュエーションに合わせて切手を選ぶと受け取る人に喜んでもらえるでしょう。
ここからは挨拶状やライフイベントなど、それぞれのイベント・シチュエーションに合わせた切手の選び方を紹介していきます。
*シンプルな挨拶ならグリーティング
シンプルな挨拶のはがきや手紙を送るときの切手は「グリーティング」がおすすめです。
グリーティングはデザインがシンプルなものが多いため、どのような色や模様の封筒にも合わせられるので選びやすいでしょう。
また、グリーティングは通常のデザインの切手とは別に春夏秋冬でデザインが違うものもあり、季節に合ったグリーティングの切手を貼って挨拶状を送ると、受け取る人を喜ばせられるでしょう。
*ライフイベントなら慶事用切手やハッピーグリーティング
結婚式の招待状には「慶事用切手」がよく選ばれます。
慶事用切手とは、日本の伝統と文化を映し出す特別な切手で、一目見ただけでお祝い事の招待状だとわかるのが特徴です。
慶事用切手は結婚式の招待状以外にも、誕生日、七五三、出産などのライフイベントでも利用するとよいでしょう。
気の置けない間柄の人に送るなら「ハッピーグリーティング」もおすすめです。
ハッピーグリーティングは季節を問わず使える華やかなデザインで、受け取る人に堅苦しさを感じさせずにお祝いの雰囲気を伝えられます。
*年賀状を出すなら年賀切手
年賀状を出すなら年賀切手を選びましょう。
年賀切手には来年の干支と縁起物のモチーフが選ばれているため、新年を祝う挨拶で送るのに最適です。
また、年賀切手のなかにはお年玉付き年賀切手もあります。
お年玉付き年賀切手は切手のなかに番号が書かれていて、お年玉付き年賀はがきと同じ日に抽選が行われ、当選番号が発表されます。
年賀切手で年賀状を出す場合、切手を貼っただけでは年賀状扱いになりません。
必ず切手の下に「年賀」と書くようにしましょう。
*喪中はがきなら弔事用63円普通切手花文様
喪中はがきには弔事用切手を選ぶとよいでしょう。
喪中はがきと聞くと、自分が喪中であることや、自分の身内に不幸があったことを知らせるためのものと思うかもしれませんが、実際の意味は異なります。
喪中はがきは正式には「年賀欠礼状」といい、喪中の期間のお正月に新年の挨拶を控えることを詫びるためのものです。
弔事用切手は控えめなデザインで、受け取る人に新年の喜びを伝えられないお詫びの気持ちを伝えるのに最適な切手です。
*切手収集が趣味なら特殊切手やふるさと切手
切手収集が趣味なら特殊切手やふるさと切手がおすすめです。
季節のデザインがあったり、シリーズものがあったりとさまざまな種類があり、毎年いろいろな切手が発行されています。
現在発行されている特殊切手やふるさと切手をいくつか紹介します。
商品名 | 詳細 |
切手趣味週間 | 毎年、郵政記念日を含む切手趣味週間に発行している切手 |
国際文通週間 | 毎年国際文通週間に発行される切手 |
海のいきものシリーズ | 魅力ある海のいきものを題材としたシリーズ |
花の彩りシリーズ | 日常に彩りを添えてくれるような花々をデザインしたシリーズ |
日本銀行券3券種の全面刷新 | 新紙幣3券種が全面刷新されることを記念して発行している切手 |
国土緑化(岡山) | 国土緑化の中心的行事である「第74回全国植樹祭」が岡山県で開催されることを記念して発行された切手 |
切手趣味週間 | 毎年、郵政記念日を含む切手趣味週間に発行している切手 |
□切手を貼るときの正しいマナー
切手を趣味で集めている人を除いて、郵便物を送るために切手を選んだ人は購入したあとに貼る必要があります。
切手を貼るときの正しいマナーはあるのでしょうか?
ここからは切手を貼るときに迷いがちな封筒に貼るときの切手の位置や、切手を貼る枚数、切手の貼り方について詳しく紹介します。
切手を貼るときにぜひ参考にしてみてください。
*封筒に貼るときの切手の位置
縦長の封筒のときは左上に貼ることは知っていても、横長の封筒の場合どこに貼るか迷うことがあるのではないでしょうか?
切手は基本的に「縦長にしたときに左上」になる位置に貼りましょう。
この位置に貼ることで機械で仕分けをするときにスムーズに正確に仕分けられます。
また、切手を貼る範囲は左上上部の縦7.0cm×横3.5cmの中に貼るようにしましょう。
ただし、その範囲に切手を貼る余白がない場合は別の場所に貼ってもかまいません。
*切手を貼る枚数
1枚のはがきや封筒に何枚も切手を貼っていいのかも迷ってしまうのではないでしょうか?切手を貼る枚数に制限はありません。
ただし、あまりにも貼っている枚数が多いと受け取った側の印象がよくない可能性があります。
特にビジネスで送る場合、切手をたくさん貼っていると受け取った側は「余ったものを寄せ集めて貼った」という印象を与えてしまうかもしれません。
そのため、なるべく少ない枚数の切手で送れるように配慮することをおすすめします。
*切手の貼り方
切手を貼るときはスポンジなどに適度に水を吸い込ませたものを用意し、切手の裏面にスポンジを当て、水分が乾かないうちに貼り付けましょう。
スポンジの水分が少なすぎたり、切手に水をつけすぎたりすると切手がすぐに剥がれてしまいます。
切手を指で持ちにくいときは、ピンセットを使って切手の角を押さえて水量を調節すると綺麗に貼れます。
また、切手の裏面に糊をつけてしまうと剥がれやすくなるのでやめましょう。
切手を舐めたり、唾液をつけたりするのも、受け取る人に不快感を与えてしまいます。
□切手の選び方がわからないときは郵便局窓口に相談
手紙やはがきを送るときにどの切手を選んでいいかわからないときや、郵便物にいくら切手を貼っていいかわからないときは郵便局の窓口に相談しましょう。
郵便局の窓口なら、手紙やはがきの内容にふさわしい切手を紹介してもらえますし、窓口で郵便物のサイズや重さをはかってくれて、必要な料金を提示してくれます。
郵便局の窓口に相談すれば、切手代が足りずに郵送物が返ってきたり、必要以上に料金を払いすぎたりする心配もありません。
ただし、郵便局の窓口には営業日や営業時間があります。そのため、営業時間を調べてから行くようにしましょう。
□まとめ
今回は切手の選び方のポイントや、切手の選び方、速達や書留などのオプションサービスを利用する際の追加料金と、切手を貼るときの正しいマナーについて紹介しました。
切手には通常の切手以外にさまざまな種類が販売されています。
珍しいデザインの切手で郵便物が届くと、受け取った人も嬉しくなりますので、ぜひイベントやシチュエーションに合う切手を選んでみてください。
切手の選び方やいくら切手を貼っていいかわからないときは郵便局の窓口へ相談するのがおすすめです。
郵便局の窓口ならイベントやシチュエーションに合った切手の紹介や、必要な料金を提示してもらえます。
封筒・紙袋通販.comではさまざまなイベントやシチュエーションに対応できるはがきや封筒を種類豊富に取り揃えています。定番デザインから別注デザインまで用意しているため、用途に合わせたものを見つけやすいでしょう。