戦略のための商品の2つの大分類
商品は、利用する消費者のタイプによって分類されます。
商品の目的と設定ができたら、次はその商品の分類を考えてみましょう。商品は消費者のタイプに分類され、大きくは一般消費者向けと法人向けの2つです。
①消費財(一般顧客相手)
一般的な顧客がし消費のために購買する商品
例 | 購買行動 | 価格 | 販売方法 | 広告 | ||
消費財 | 最寄品 (日用品) |
洗剤、歯磨き粉、雑誌 | あまり検討や計画をせず、日常的によく買う | 安い | 立地のいい店舗で幅広く販売 | 生産者が広告 |
買回品 (大型嗜好品) |
大型家電、家具、洋服 | 価格、品質、スタイルを吟味して計画的に買う | 高め | 週数の店舗で選択的に販売 | 生産者や小売業者による広告と対面販売 | |
専門品 (ブランド品) |
ロレックスの時計などのぜいたく品 | 価格などはあまり気にせず、強力なブランド力によって選んだ上で買う | 高い | 少数店舗もしくは商圏に1店という独占販売 | 生産者と小売業者による、ターゲットを絞った広告 | |
非探索品 (受身の購入品) |
クリーニング店や花屋の利用 | 商品自体の差異についての知識や関心は低く、探してまで買わない | さまざま | さまざま | 生産者と小売業者の積極的な広告と対面販売 |
②生産財(法人相手)
企業が生産工場や商品製造のために購買する商品
生産財 | 材料・部品 ものをつくる基の材料となるもの |
原材料 | 農畜産物(肉・野菜や小麦など)や自然採取物(鮮魚や木材・原油など) |
加工材料・部品 | 生産者がユーザーに直接売ることが多いので、広告よりも価格とサービスが重要。要素材料(鉄・セメント・ワイヤーなど)や要素部品(小型モーター・タイヤなど) | ||
資本財 最終的な組み立て商品をつくり上げたり、作業を援助するためのもの。装置や付帯設備など |
装置 | 購入物としておおがたのもので、建物(工場・事務所など)や固定設備(発電機、大型コンピュータなど)を含む | |
付帯設備 | 移動可能な工場設備や装備(工具やフォークリフト)、什器、備品など | ||
備品・サービス 最寄品のようなもので、一般的に契約を結ぶことによって提供される |
備品 | 産業用備品(潤滑油・紙など)と保守・修繕用品(ペンキ・釘など)がある | |
サービス | 保守・修繕サービス(窓拭き、パソコン修理など)や顧問業務(コンサルタントや広報活動など) |
消費者のタイプごとに戦略をたてましょう。