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「イノベーション」とはよい変化を起こすこと
イノベート(inovate)の本質は、「新しい方法、発想、商品を導入することで既存の事柄に変化を起こすこと」。イノベーションの本質は、「よい変化を起こすこと」です。
イノベーションの着眼点は、セールスレターで訴求するポイントも見えてきます。
①いままで存在しなかった新しい価値を創出し、顧客または社会に提供すること。
②昨日まで叶えられなかったニーズに、今日よりお応えすること。
最終的に社会に影響を与える改善や改革もイノベーションです。例えば、社内の組織変更や仕組みの変更、業務フローの変更など、結果として自社の利益や、価格の引き下げに繋がるものもイノベーションの範囲となります。つまり、メーカー以外でもイノベーションは可能ということですね。
イノベーションを起こす7つのチャンス
イノベーションを偶然やアイデアに頼るのは間違いです。イノベーションは「あるべき姿」から起こすものです。イノベーションも計画的に起こしていく必要があります。
①予期せぬ成功と予期せぬ失敗を活かす
自社の市場に対する認識が実際のニーズからズレていることを表す。「予期せぬ成功」と「予期せぬ失敗」があります。
「自信の商品が売れなかった」「意外な商品が売れている」など、目論見が外れたところの軌道修正をしてチャンスにします。
②不調和(ギャップ)に注目する
企業のあるべき姿と現実、需要と供給、経営者の思い込みと現実、消費者の価値観との不調和などに気付くことが大切です。
「現実はこうあるべき」(理想)と「実際はこうなっている」(現実)のギャップを解消し、業績改善に繋げます。
③欠けているもの(プロセスニーズ)を見つける
何かを行う際に必要な工程(プロセス)に隠された需要。仕事がどことなくやりづらい、従来のサービスに何か不便を感じる。そこには解決すべきニーズが存在しています。
事業が今ひとつ伸びない原因である何らかの欠陥を解消します。
④産業構造の変化に注目する
商品やサービス供給のしくみ、ニーズの枠組みが変わってしまう状態のこと。
産業のトレンドの変化を察知し、新しいニーズに適応します。例えば、スマートフォンの普及で携帯電話を複数台持つ人が増えている、など。
⑤人口構造の変化に注目する
市場の総人口の増減、年齢構成・男女比・収入の変化・地域格差・職業などの変化。確実に将来が見える唯一の変化。
日本では少子高齢化がさらに進むので、ターゲットを予測してビジネスを考えます。
⑥消費者の認識の変化を捉える
物事に対する人々の考え方が変わること。その変化をいち早くとらえることが新規ビジネスの開拓に繋がります。
同じモノに対する消費者の認識は突然変わります。最近では、原子力発電所が好例です。それに合わせてビジネスも変化させる必要があります。
⑦研究・開発(新しい知識)を活用する
これまでになかった技術やノウハウを活用すること。「イノベーション」といえばこのイメージが強いが、実現まで最も時間がかかり、最も困難が伴います。
新しい知識を獲得して、それを新商品・サービスに繋げていく。成功までに必要な投資が大きいため、経営的には慎重な舵取りが必要です。
[番外]アイデアを活かす
「ひらめき」によって新商品・サービスが生まれ、それが大ヒットすることもあります。しかし、実際に成功させることは最も困難です。
産業構造、人口構造、消費者の意識の変化を捉えて、新しい需要を満たす事業を見つけましょう。