「封筒のデザインを変えよう」
「新しく封筒のデザインを考えよう」
このようにして封筒のデザインを考えるとなったとき、案外悩むことになるものです。
そもそもオリジナルの封筒印刷作りに関わったことがないとなると、どのようにデザイン作りを進めていけばいいのか分からないという方が多いです。
ということで今回は、オリジナルの封筒印刷作りの前に知っておいてほしいこととして、使用する紙の違いについてお話ししようと思います。
Contents
◆クラフト紙とケント紙の違い
よく封筒に使用される紙として挙げられるのがクラフト紙とケント紙です。
ともにパルプを原料とする紙なのですが、明確な違いが存在します。
クラフト紙は茶色がかった色が特徴の紙です。
いわゆる茶封筒として使われていますね。
一方のケント紙は白色が特徴です。
なぜ同じ原料なのに色の違いがあるかというと、ケント紙には漂白処理が行われているのに対し、クラフト紙には漂白処理が行われていないのです。
そのため、ケント紙は美しい白色なのに対し、クラフト紙は茶色の素朴な様相が残っているのです。
このような処理の違いにより、それぞれ色以外にも特徴が表れています。
ケント紙には、表面が滑らかでインクがにじみにくいという特徴があります。
クラフト紙には、丈夫で破れにくいという特徴があります。
また、価格という点では、クラフト紙の方がケント紙よりも安く、コスパに優れています。
クラフト紙は単一の色というわけではなく、晒処理というもので色が変わります。
晒・半晒・未晒という順で白に近づきます。
晒処理を行っているほど、インクがにじみにくいという特徴があります。
◆豊富なカラー展開
封筒は白か茶という2択ではなく、現在は豊富なカラーがあります。
アイボリーやブルー、ブラックといった純粋なカラー紙から、パステルアクアやパステルグリーン、パステルスカイといった可愛らしい色が特徴のパステル紙など、デザインの可能性を広げてくれる豊富な種類が用意されています。
また、透けないケント紙や透けないパステル紙といったものまで用意されています。
いかがでしたか?
クラフト紙とケント紙の違いや豊富なカラーから紙を選べるということが伝わったかと思います。
オリジナルの封筒を作るうえで、はじめの紙選びはデザインにも影響を与える大事な段階といえます。
紙の特徴によって、向いている場面やデザインがある一方、向いていない場面やデザインもあるのです。
ですから、今回お伝えした内容を参考に紙を選んでみてください。