CMYK・RGMのちがいについて
印刷で使われる色にはCMYKやデジタルのRGBなどがあり、印刷色の基礎を知ることで、より理想的な封筒印刷の仕上がりを実現することができます。
CMYKとは?
少し緑がかった明るい青色。空のような淡い青色を表現するのに使用されます。爽やかさを開放感、広がりや自由を表現するのに適しており、活気に満ちた雰囲気を演出することができます。
鮮やかなピンクや赤身を帯びた赤紫色。紅紫色とも呼ばれ、単独で使用すると強烈な印象を与える色です。視覚的な焦点を創り出すのに効果的でデザインに深みと魅力を加えることができます。
一般的に聞かれる黄色。明るさや温かみのある色を創り出し、注目を集められる優れたアクセントカラーです。一方で子供っぽい印象や批判的な印象を与えるため、高級品のパンフレット等のデザインには避けた方が良さそうです。
Key PlateのBlack。なぜ『B』で表現されないかというと、BにはBlueやBrownなどがあり、それらの色と間違いかねません。古くから印刷の世界では黒は物の輪郭をつけたり、陰影を表現するためのKey=鍵となる色。Plateは版の意味を持つといわれています。
これらの4色を網点(ドット)の大きさや配置を変えることで重ね合わせ、多彩な色を表現し、この技術をカラー分解と呼びます。
オンデマンド印刷もオフセットと同じくCMYKを使用しますが、デジタル技術を活用して直接印刷するため、オフセットとは違った色合いの特長があります。
RGBとは?
RGBはRed(赤)Green(緑)Blue(青)を組み合わせて色を表現する加法混色の方式を指します。光の色を重ね合わせることで明るさを増し、すべての色を最大値にすると「白」すべての色は最小値になると「黒」になります。各色の明るさを0~255の256段階に調整することで焼く1677万色(167,777,216通り)の色を再現可能。主にデジタルディスプレイや電子デバイス、ウェブサイトで使用されています。
このRGBは光そのものを使うため明るく鮮やかな色になりますが、光を基にした色表現のため、印刷物ではCMYKに変換が必要。変換時に色味が変わる場合があります。
特色とは?
特色とは、印刷において特定の色を再現するために使用される特別なインクのことです。CMYKの混合では表現しにくい色をあらかじめ調合されたインク、一般的にはPantoneなどの色見本長に基づいて調合されたインクをつかって正確に印刷していきます。
鮮やかな蛍光色、金・銀などのメタリックカラー、パステルカラーまたは非常に濃い色など、CMYKでは難しい色を再現が可能。ブランドカラーやロゴなど、色の正確な再現が必要な場合に使われます。
『特色』のメリット
正確な色再現
デザインの色をそのまま忠実に再現できる
特別な印刷効果
メタリックインクや蛍光インクを使用することでデザインに
特別感を加えられる
色の安定
同じ条件で印刷すれば常に同じ色が出力されるため色の統一性を保てる
当社では、生産体制の効率化とインキ調合の自動化により、特色の絶妙な色合いでも精度の高い再現性を実現しています。小ロットからでも対応ができ、お客様の希望に沿った誤差のない調色を何度でも提供することが可能です。
オンデマンド印刷
オフセット印刷
色合い
鮮やかで光沢感のある色
トナーや液体インクが紙の表面に付着するため、色がやや明るく鮮やかになり、光沢感が強くなる傾向があります。深みやオフセットにやや劣りますが、コントラストがはっきりして見やすい仕上がりになります。
深みのある自然な色
インクが紙に浸透するため色が自然で深みがあり、質感が柔らかい仕上がりになります。特に写真やグラデーションの表現に優れ、アート性や高品質感を求める印刷物に適しています。
色ムラ
ムラはほとんどない
色ムラはほとんどないものの、トナーや液体インクの定着方式により、一部の紙質では仕上がりに若干の違いが出る場合があります。
ムラがない
長時間の印刷でも色ムラが少なく均一な仕上がりを実現します。網点(ドット)による繊細な色の表現が可能。
紙質による影響
一般用紙であれば安定
トナーが紙の表面に乗る形になるため、紙の素材感の影響を受けにくく、一般的な用紙であれば安定した仕上がりが得られます。ただし、特殊紙ではトナーでは定着しにくい場合もあります。
多様な素材に対応可
紙の質感をう活かした仕上がりが可能で、コート紙・マット紙・特殊紙など多様な素材に対応できます。紙にインクが浸透するため、質感と印刷色の一体感があります。
色再現
再現性が高い
カラープロファイルに基づく厳密な色管理が可能でブランドカラーなど特定の色を正確に再現できます。特に特色を使用する場合、色の正確性が非常に高いです。